「習慣」をハックする、FIRE HACKへようこそ!
今回は、スティーブン・R・コヴィー氏の不滅の成功バイブル『7つの習慣』の後半戦、
「第4~6の習慣 公的成功」「第7の習慣 自己研鑽」についてまとめています。
前半(第1~3の習慣)は、「私的成功」(=個人としての成功)でした。
次の、第3~6の習慣をしっかり身に付け、
本当に目指すべき成功である「公的成功」(=みんなで成功すること)」を目指しましょう!
そして第7の習慣で全てを更に磨いていくのです。
これらは、全てのビジネス・マネジメント・人間関係を深めることに好影響をもたらすものです。
是非ゆっくり見ていって下さい!
『七つの習慣』前半(私的成功)から確認したいかたはコチラ▼▼をご覧ください!
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7つの習慣のまとめ① 私的成功|成功の裏にある「習慣」とは何か?
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ワープできる目次
7つの習慣まとめ② 「私的成功」から「公的成功」へ
『7つの習慣』 第4~6の習慣は、「公的成功」に関する習慣です。
著者コヴィー氏は、個人で成功することが本当の目指すべき成功ではない。
個人(一人)ではなく、周りのみんなと一緒に、何度も繰り返し成功することが本当の成功である。
としています。
では早速、第4の習慣から確認していきます。
第4の習慣 Win-Winを考える
第4の習慣は、「Win-Winを考える」です。
Win-Win、つまり自分も相手も勝つ。「お互いに利益を得る」こと。
確かに、ビジネスの理想形ですね。
でもこんな風に思いませんか?
「ビジネスはそんなに甘いものじゃない」
「同業他社と争い、顧客や利益をを奪い合うのがビジネス」
「社内でも重要ポストの席は争うもの」
「本当の成功」を得るためには、この認識を改めることが必要かもしれません。
では具体的にどういうことか図で確認していきます。
Win-Winを考える 勇気と思いやりのバランス
上記の「勇気と思いやりのバランス図」によると、Win-Winは「思いやり」も「勇気」も高いことが分かります。
Win-Winは「お互いに利益を得る」なので、そんなに違和感はないかと思います。
他はどうでしょうか?
それぞれを深堀します。
Lose-Lose:自分が負けて、相手も負ける
まずは、勇気も思いやりも低い、「Lose-Lose」:自分が負けて、相手も負けるです。
「どちらも負けるなんてことある!?」と思いますよね?
これは、「復讐」や「離婚裁判」が当てはまります。
深い恨みを持った相手に復讐し、刺し殺し、自分も死ぬ。
こんなドラマのような復讐劇は、復讐する側も捕まり、相手も負傷、場合よってはお互いに命を失います。
離婚裁判も、お互いに多額の裁判費用を出し、お互いのあらを探し、法廷で争います。
裁判に勝ったとしても、長期間の争いで、心身はすり減り、完全に恨みが消えることもないでしょう。
結局は、どちらもお互いに「負け」、「勝つ」人はいないのです。
「Lose-Lose」自分が負けて、相手も負けることは避けるようにしましょう。
Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける
Win-Loseは「自分が勝ち、相手は負ける」ことです。
「学校の成績」「スポーツ」が当てはまります。
「成績」は他人と比較して、自分自身の能力はどうかで決まり、
スポーツは、「勝者」と「敗者」に分かれます。
Win-Loseを考えることは、本当に競争が必要な状況において、妥当な場合もあります。
しかし、真の意味では人生は競争ではないのです。
人が望む結果は、ほとんどが人と協力することによってはじめて得られる。
Win-Loseの精神は、その協力を覆すものとなるため、効果的なものではないのです。
Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ
Lose-Win「自分が負けて、相手が勝つ」とは、どのような状況でしょうか。
例えば、
「子供がどうしても言うことを聞かないので、自分は我慢して、子供を甘やかす」
「経営者やマネージャーが、社員と衝突をさけるために、あきらめて優柔不断な決断をする」
などが当てはまります。
Lose-Winは、Win-Loseよりも「たちが悪い」ものです。
なぜなら、基準・希望・期待・ビジョンが全くありません。
妥協や諦めて逃げることだからです。
Lose-Winを積み重ね、負け続けると、いずれ耐えきれなります。
そして、我慢できなくなり、またWin-Lose(勝つこと)を選択するようになるのです。
Win-Win:自分が勝ち、相手も勝つ
最も重要なのが、Win-Win「自分が勝ち、相手も勝つ」です。
「どちらも勝つこと」は理想的です。
しかし、大半の人は、Win-Lose:(自分だけ勝つ)を中心に置いているのです。
Win-Loseの考えの人と対峙するには、自分の内面が安定していることが必要です。
Win-Win or No Deal(取引しない)
こんな選択肢もあります。
お互いにWin-Winになれないなら、No Deal(取引しない)ことです。
双方が利益を得る解決策を見つけることができなければ、どちらかが負ける前に、「合意しない」ことです。
この選択肢を持っていることで、相手に次のような提案ができます。
「Win-Win以外はしたくないのです。
十分に話し合い、お互いに本当に満足できる合意の方法を、探し出しましょう。
それができなければ、今回は取引しない方が良いと思うのです。
まず、あなたのお望みは何ですか?」
こんな話合いができれば、相手の信頼も増し、よりよい合意、
「Win-Win」に繋がる解決方法を見つけ出せるのではないでしょうか。
では、どんな人格であれば、Win-Winを考えられるのでしょうか。
Win-Winに必要な人格の要素3つ
- 誠実 (信頼の土台)
- 成熟 (勇気と思いやりのバランス)
- 豊かさマインド (資源はお互いに分けられるほど豊富にある)
Win-Winに必要な人格の要素は、「誠実」「成熟」「豊かさマインド」の3つです。
「誠実」に話し合い、相手の意向をしっかり聞き、信頼の土台を築きます。
そして、勇気と思いやりのバランスを取れる「成熟」した心を身に付けるのです。
更に、資源は奪い合うものではない、分け与えられるのだという「豊かさマインド」を持つことです。
もはや、「愛」に近いかもしれませんね。
Win-Winの関係は、「信頼関係」と「合意」の基に成り立つものです。
では、「信頼関係」はどのようにして築かれるのでしょうか?
それには、次の習慣が重要です。
第5の習慣 理解してから理解される
第5の習慣は「理解してから理解される」です。
まず相手を理解し、それから理解されること。
つまり、「聴く力」が重要です。
「聴く力」は、テクニックではなく心の底から理解したいと思うことが重要です。
その上で、やってはいけないことがあります。
注意ポイント
「自叙伝的な反応」はやってはいけない
自叙伝的な反応とは、「俺のときはこうだった、私は昔こうした」といった、自分の目線や経験を語る反応のことです。
自叙伝的な反応の代表例
- 探る
- 解釈する
- 評価する
- 助言する
これらの自叙伝的な反応をしてしまうと、信頼を下げることになります。
大半の人は、相手の話を全て聞く前に、自分の視点で欲しい情報を探り、勝手に解釈し、Yes/Noを評価し、こうした方が良いと助言してしまいます。
つまり、相手を理解する前に、「早すぎる」「相手の求めていない」リアクションをしてしまうのです。
これでは相手が話したいことを話せず、「信頼」を得ることは出来ません。
相手の言いたいことをしっかり聞き、相手の気持ちを理解すること。
そして理解した、相手の気持ちを言葉にすることが「共感」です。
「共感」を時間をかけて積み上げ、「信頼ポイント」を貯めていくことが必要なのです。
探らず、勝手な解釈せず、評価せず、助言せず、相手の気持ちを言葉にすることは、実際には非常に難しいと思います。
ですが、これができると相手から信頼を勝ち取ることができるのです。
そして、次の第6の習慣、相乗効果を創ることができるようになります。
第6の習慣 相乗効果を発揮する
第6の習慣「相乗効果を発揮する」とは、両者の意見の違いを認め、第3の案を探し出すことです。
1+1 を 2 にするのではありません。
1+1 を 3 や 4、場合によっては1,000にすることです。
一番身近な家族でも、両者の意見が完全に一致することはなかなかないでしょう。
まず相手の意見を深く理解します。
その上で、自分の意見をしっかり相手に伝えます。
そして、
ポイント
お互いの意見の違いを、創造的に、お互いの利益になるように、解決していく
これが相乗効果を発揮する方法です。
ここでも、「まず理解し、理解される」が重要です。
しっかり相手の話を「聴く」ことから始めてみましょう。
第4~第6の習慣「公的成功」のまとめ
- 第4の習慣 Win-Winを考える お互いに利益を生む「信頼関係」と「合意」を大切にし、それに反する場合は取引しない。
- 第5の習慣 理解してから理解される 「聴く力」を高め、相手の気持ちを理解し言葉にすることで「信頼」を積み上げる。
- 第6の習慣 相乗効果を発揮する お互いの意見の違いを理解し、第3案を創造的に出す。
ここまでできれば、真の成功「公的成功」に近づくことができます。
ブログ管理者 蒼(あおい)もそうでしたが、これまでいかに「自分」を中心に考えていたか、考え直すきっかけになった方も多いのではないでしょうか?
いよいよ最後の習慣です。
もう少しで終わりますので、頑張って読んでみて下さい!
第7の習慣 刃を研ぐ
7つめで最後の習慣は「刃を研ぐ」です。
次を読んであなたはどう思いますか?
「あなたは森で大きな木を倒そうと、一生懸命ノコギリをひいています。
木を切ることに忙しくて、それだけで精一杯です。
とても刃を研いでいる時間なんてありません。」
もうお分かりですね?
木を切ることが目的なのに、ノコギリの「刃を研ぐ時間」を取れないのでは、なかなか前進はしないでしょう。
「刃」つまり、あなた自身が持っている能力を磨くこと。
「自己研鑽の時間を作る」ということです。
磨くべき4つの能力
自分自身という「刃」。
最も大切な「資源」を維持・向上するのです。
そのために磨くべき能力の側面は次の4つです。
- 肉体
- 精神
- 知性
- 社会性
順に確認します。
肉体
まずは「肉体です」
すべての基本となる「自分の体」を大切にし、十分な栄養を摂ること。
そして、週三時間の運動を実践しましょう。
肉体を大切にできなければ、いずれ「健康問題」や「病気」に悩まされることになります。
つまり、第一領域(緊急で重要)に入り込むことになります。
「肉体」を鍛えれば、病気の治療など、第一領域の時間を圧縮することができます。
ポイント
運動の習慣が自己投資する時間を作る
精神
2つめは「精神」です。
著者は、瞑想と祈りを実践しています。
身近な方法としては、「自然の中を散歩」することも有効です。
心を落ち着かせ、平穏を保つ時間を作ることです。
ポイント
落ち着いた「静かな心」でいることで、自分の正しい方法性を導き出す「思考」が可能となる。
知性
3つ目は「知性」です。
多くの人は学校を卒業してしまうと、自分の専門外の学びを得ることをやめてしまいます。
真剣に読書をしなくなるのです。
代わりにテレビに時間を費やしてしまいます。
知性を養うためには下記が有効です。
- テレビは1日1時間まで
- 週1冊の読書
- 日記を書く
- スケジュールや計画を立てる
テレビの時間を減らし、読書を習慣にすることです。
そして、日記に限らず「書く」こと、スケジュールや計画を立てこと。
これが自分の考えを明確にし、目的を持ち、深く理解することに繋がります。
メモ
読書で得たことをアウトプットし、計画を立てる。自分の考えが深く理解でき、知識も深まる
これは個人的に「ブログ」が最適だと思っています。
自分用ではなく、誰かに教えるつもりで学び、発信することで、理解が深まり自己成長が実感できます。
「ブログ」をおススメしますが、自分なりの方法を考えてみて下さい!
社会性
4つ目は「社会性」です。
大切な人、所属する組織、関係者とのコミュニケーションの時間を取ることです。
ここでも第5の習慣 (理解してから理解される)を忘れてはいけません。
やってはいけない自叙伝的な反応を覚えていますか?
やってはいけない自叙伝的な反応は、”探る・解釈する・評価する・助言する” の4つです。
メモ
相手の話に「共感」することを意識し、コミュニケーションの時間を取る。
ここまで、第7の習慣 「刃を研ぐ」ことに必要な、磨くべき4つの能力を確認しました。
どの能力も伸ばすことは大変かもしれません。
ですが、どの側面で刃を磨いても、『7つの習慣』を実行する能力(ちから)が高まります。
一つの側面を磨くことで、他の側面にも「相乗効果」が表れるのです。
「相乗効果」が表れるのは、『7つの習慣』すべてに当てはまります。
つまり、どの習慣から取り組んでも良いのです。
今すぐできることから一つづつ始めてみましょう!
まとめ
- 第1の習慣 主体的であること。「自分が変えることができること」に集中し行動する。全て自分の責任と知る。
- 第2の習慣 ゴール(死)を思い描く。そこにたどり着くための「目標」を立てる
- 第3の習慣 重要事項を優先する。緊急でないが重要なことにフォーカスする。
- 第4の習慣 Win-Winを考える お互いに利益を生む「信頼関係」と「合意」を大切にし、それに反する場合は取引しない。
- 第5の習慣 理解してから理解される 「聴く力」を高め、相手の気持ちを理解し言葉にすることで「信頼」を積み上げる。
- 第6の習慣 相乗効果を発揮する お互いの意見の違いを理解し、第3案を創造的に出す。
- 第7の習慣 刃を研ぐ 肉体・精神・知性・社会性の能力を伸ばす
「七つの習慣」を全て確認しました。
あなたが「できていること」「できていないこと」は何でしたか?
人はどうしても周りの人や環境に左右され、流されてしまうものです。
ですが、流れはあなた自身で変えることができるものです。
そして、流れを変えるのはあなた自身の「習慣」です。
まずは、「習慣の力」を信じましょう。
「習慣」を身に付けるまでは長く厳しいです。
しかし、身に付けてしまえばとても強く、一生役に立つものです。
ポイント
人は習慣によってしか強くなれない
最後までお読みいただきありがとうございました!
一つでも何か「学び」や「気付き」がありましたら幸いです。
一度きりの人生。
真の成功に向けて、少しづつ自分の「習慣」を変えましょう!
今すぐに!
全てはそこから変わっていきます。
一緒に頑張りましょう!