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今回は、FIRE達成者の書籍「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」から、著者ジェイエル・コリンズ氏のシンプルに経済的自立を達成するための教えを学んでいきます。
ワープできる目次
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教えから学ぶシンプルに経済的自立を達成する投資術
蒼(あおい)は、FIREを目標とするきっかけの一つとなったこの本「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」を何度も読み返しています。
この書籍はタイトルの通り、一貫して著者が娘へ教える、シンプルかつ再現性の高い「投資と人生の哲学」でとてもわかりやすく構成されています。
早速内容を確認してきましょう。
その中心となるのは次の3つの原則です。
裕福になるための3つの原則とは
裕福になるための3つの原則
1. 借金をしない。
2. 支出は収入より少なく。
3. 余裕資金は投資する。
とてもシンプルですね!
複雑でわかりにくくなっている「投資」を複雑に考えず、シンプルにすることで初心者にも実践しやすい裕福になるための道筋を示してくれています。
そして、投資に必要なのは次のたった3つの道具であるとしています。
投資に必要な3つの道具
投資に必要な3つの道具
1. 株式 VTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド)
2. 債券 VBTLX(バンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックスファンド)
3. 現金
VTSAXを購入することができない場合は、同様に米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーするETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」で代用可能です。
株式は米国株のインデックスファンド1つのみ、債券もバンガードのインデックスファンド1つを選択しています。
こんなにシンプルでいいんですか!?分散が必須なのでは??と思いませんか?
なぜこんなにシンプルで良いのかも後程確認していきます。
また、債券は、資産を維持する段階に入ってからポートフォリオに組み入れれば良いとされています。
つまり、資産を増やす段階では次のようになります。
資産を積み上げるポートフォリオ
「すべての卵を1つのかご(VTSAX)に入れて、そのことを忘れましょう」
これまでの分散投資の意義を言い表す米国の格言は、「すべての卵を一つのカゴに盛るな」でした。しかし、著者はこの考えを完全に覆しています。
米国株式すべてに連動して投資するVTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド)これだけを出来るだけ速やかに、ひたすら買い続けるだけです。
何とシンプルな投資方法でしょう。銘柄選びや管理の手間がかからないだけでなく、インデックスファンドを選ぶことで次のメリットがあります。
インデックスファンドを選ぶべき理由
著者ジェイエル・コリンズ氏がインデックスファンドを選ぶ主な理由は次の3つです。
インデックスファンドを選ぶべき主な三つの理由
1. 手数料を抑える
2. 過去30年間、99%の確率でインデックスファンドがアクティブファンドの成績を上回っていた
3. 市場には自浄作用がある
VTSAXの手数料率は、0.05%と非常に低い設定です。この低水準はプロのファンドマネージャーが必要なアクティブファンドには不可能ですね。
更に、長期間でみた場合、運用成績もインデックスファンドはアクティブファンドを上回ることが確認されていますります。豊富な情報源を持つプロのトレーダーでも「市場」に勝てないわけですから、個人投資家がインデックスファンド以外で、長期間にわたって勝ち続けることがいかに難しいかが分かります。
そして、市場の自浄作用についてです。これは日本株のインデックスには当てはまりませんが、米国株式市場のインデックスはパフォーマンスの悪い企業は消え、新しく生まれ成長する企業が組み入れられていきます。構成銘柄が自動的に入れ替わるので、個別銘柄のように株式が無価値になるリスクをなくすことが出来ます。
改めて、このインデックスファンドの仕組みを考えたバンガードの創設者ジャック・ボーグルは天才だと思いました。
資産を維持するポートフォリオ
資産を維持するポートフォリオ
・75%株式
・20%債券
・5%預金
著者の最終的なポートフォリオですが、あくまで資産を3つのみに分散することを貫いています。
また、株式・債券共にインデックスファンドを選択しているため、シンプルな構成ながらリスクを抑えることが出来ています。
投資アドバイザーを好まない理由
投資アドバイザーは、複雑で多額の手数料がかかる商品を進めた方が儲かる
つまり、個人投資家がお金のプロである「投資アドバイザー」に相談することで、「投資アドバイザー」側に有利な商品をすすめられ、結果的に相談した顧客が損をする可能性が非常に高いということです。
投資は、プロに相談し管理を任せるのではなく、自分で考え、手数料の低いインデックスファンドで行うことが賢い選択と言えそうです。
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ドルコスト平均法を好まない理由
この項目に関しては、意見が分かれるかもしれませんが、著者ジェイエル・コリンズ氏は、ドルコスト平均法による期間を分散した投資よりも、出来る限りすぐにまとめて投資するべきであると述べています。
その理由は次の通りです。
ドルコスト平均法を好まない理由
・1970から2013年までをみると、43年間のうち33年間(全期間の77%)市場は上昇している。
・上昇傾向にある市場に、長期間に期間を分散することで、投資コストがどんどん上がるリスクを負うことになる。
・最適な投資銘柄とタイミングを知ることは不可能である。
➤2014年以降の7年間、2014年から2020年までの結果も含めても、50年間のうち38年間(全期間の76%)は米国市場は上昇しています。
勝率が76%もあるのであれば、下落局面を待っているよりも、出来るだけ早く資金を米国のインデックスファンドに投じることで資産を早く増やすことができる可能性が高いという考え方ですね。
一方で暴落は必ず起こるものであると想定しながら、市場は必ず成長すると信じて投資を続ける心構えが大事です。
暴落は絶好の買い場になることも忘れずにいましょう。そして、長期投資の観点では、暴落しても保有資産は売却してはいけません。
ただし、著者は「米国に住み、米国で投資を行う」ことを前提にまとめていますので、為替のリスクが生じる日本から米国への投資に関しては、そのまま当てはめるのはリスクになりそうです。
蒼(あおい)の中の結論は、出来るだけ速やかにを意識しつつも、ドルコスト平均法で確実にインデックスファンドに資産を積み上げ、暴落などのチャンスが来たらインデックスファンドへまとめて追加投資を行うべきと考えています。
投資は自己責任となりますので、皆さんも投資手法については自分で考えて、最適だと思う手法で投資しましょう!
ドルコスト平均法に関してはコチラ▼▼
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著者ジェイエル・コリンズ氏は、収入の50%を確実に貯蓄し、借金をせず、インデックスファンドVTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド)だけに投資し、経済的自立を達成しました。
そして、その手法と哲学を娘に教えるためにこの書籍にまとめました。
非常にシンプルな投資手法であり、FIRE(Financial Independence / Retire Early 経済的に自立した早期退職)達成の一つの好事例ですね。
蒼(あおい)もできるだけ速やかに、余裕資金はインデックスファンドに移し、更に貯蓄率を高めることを心掛けたいと思います!
大事なので、この書籍の最重要ポイントをおさらいしておきます。
裕福になるための3つの原則
1. 借金をしない。
2. 支出は収入より少なく。
3. 余裕資金は「米国株インデックスファンド」に投資する。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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