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FIRE最強の早期リタイア術【後編】FIRE達成に向けた「ポートフォリオ」と「資金管理の鉄則」

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今回は、FIRE最強の早期リタイア術【後編】としてFIRE達成に向けた「ポートフォリオ」と「資金管理の鉄則」について確認していきます。

 

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FIRE最強の早期リタイア術【前編】はコチラ▼▼

FIRE最強の早期リタイア術【前編】FIRE達成に向けた「著者の特徴」と「節約の秘訣」

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FIRE最強の早期リタイア術【後編】FIRE達成に向けた「ポートフォリオ」と「資金管理の鉄則」

【前編】では、「著者の特徴」「節約の秘訣」について確認しましたが、クリスティ・シェン氏は超慎重派といえるほどリスクを嫌います。その「超慎重にFIREを達成した」著者の手法だからこそ、学ぶべき再現性の高い手法であると考えられます。

リスクを抑える投資先として、まずはその中心となっていた「インデックス投資」について改めて確認していきます。

 

インデックス投資とは何か?

インデックス投資とは、主要な経済指標と連動するように運用されているインデックスファンドへ投資することです。

 

インデックス投資は勝つ銘柄を選ぶのではなく、すべての銘柄に同時に投資することができるため、リスクを抑えたい著者クリスティ・シェン氏には打って付けの投資の選択肢です。

また、その特徴として指数はゼロにはならない、基本的に自動的に指数に連動させた運用となるため、プロのファンドマネージャーに人件費をかけて運用するアクティブファンドに比べて手数料も安いのも特徴です。

更に、様々な投資商品の手数料とパフォーマンスを分析した著者は、「インデックスファンドは手数料を差し引くと、85%のアクティブ投信をアウトパフォームする(上回る)」と結論付けています。

 

また、銀行の窓口で投資の相談をしてはならないということも付け加えておきます。

銀行員をはじめ、お金のプロに投資の相談をすることは、手数料の高い商品を契約させられることに繋がるのは万国共通と言えそうです。

 

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クリスティ・シェン氏のポートフォリオ設計

株式6(カナダ2、米国2、EAFE2): 債権4
(EAFA=Europe,Australia,Far East)

ポートフォリオとは?

ポートフォリオとは、いろいろな資産の組み合わせのこと

自身に最適な金融商品の組み合わせを考えることで、「リスクをコントロールし、適切なリターンを得る」ことを目指す資産管理・投資の基本です。

クリスティ・シェン氏は株式6:債券4の比率でリスクを抑えた運用をしています。

また、株式は個別銘柄を保有せず、すべてインデックスへ投資。更に地域を三分割する徹底ぶりです。第二の故郷であるカナダのインデックスを組み入れているのも特徴ですね。

このポートフォリオを設計し、

資産の割合が変動したら、リバランシング(上がっているものを売り、下がっているものを買う)

を徹底し、世界金融危機を無事に乗り越えたそうです。

 

クリスティ・シェン氏のポートフォリオ詳細

先程のポートフォリオ設計の中身をもう少し詳しく見ていきましょう。下記の通りです。

 

債権に、社債・優先株のETF、カナダ株式に高配当株とREITを組み入れることで、利回り(配当)を高めているのが特徴です。

 

これは「4%ルール」の大きな問題点の解決策として著者が編み出した、「現金クッション」と「利回りシールド」と呼ばれる方法の根幹となる仕組みです。

 

4%ルールとは?

「運用資産総額の4%を 毎年 取り崩しても、30年後まで資産が残る」

という1998年の米国トリニティ大学の論文(Trinity Study)によるもの。

4%ルールについては詳しく知りたい方はコチラ▼▼

4%ルールとは?不労所得で生活するための基礎知識

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「4%ルール」の大きな問題点とは?

「4%ルール」に従ってリタイアした人の内、5%の確率で途中で資金が底を突く可能性があります。

5%の失敗となってしまったするケースは、運悪くリタイア直後に大きな下落相場となり、大きく損失を出しながら、ポートフォリオの一部を売却して生活費に充てなければならない状態となったケースです。

利回りを高めることで、極力ポートフォリオの一部を削らずに生活費を捻出することを実現したわけです。

 

クリスティ・シェン式「資金管理の鉄則」

「現金クッション」と「利回りシールド」

・現金クッション

現金クッションとは、預金口座に入れておく緊急時の準備金のことです。

下落相場の時にポートフォリオを取り崩す必要をなくすために備える資金を意味しています。

 

・利回りシールド

ETFが支払う分配金(配当と利子)のことで、資産を売却することなく現金として手に入る資金のことです。

リタイア後は、この資金を優先して翌年の生活費に充てます。

特にリタイア直後、最初の5年の資産を減らさないことが「4%ルール」成功への絶対条件です。著者は一時的に必要な仕組みと位置付けていますが、利回りを最大化し続けてFIREを達成した方もいますので、ポートフォリオ見直しの際には参考にしましょう。

 

現金クッションの計算式

現金クッション(必要な規模)=(年間支出ー年間利回り)× 年数

 

クリスティ・シェン氏は、市場の暴落に備えるための年数を「5年」として設定しており、利回りを高めた最終的なポートフォリオでは、計算上2万5000ドルの現金があれば良い状態になったとしています。

 

 

保険に関する著者の結論

リタイア後は生命保険が必要なくなる。あなたがいなくなってもポートフォリオが家族の生活費の面倒を見てくれる。

とされており、やはり保険は「できるだけ早く卒業するべきもの」「最低限の補償が必要が必要な場合にのみ活用する」べきものであると再認識しました。

十分な資産を確保するまでの期間に唯一、必要な保険は定期生命保険です。

 

必要な保険金の計算式

いくら必要か ー いくら持っているか = あなたに必要な保険金の額

 

FIREを目指すなら、保険はこれらを念頭に「契約期間の出来るだけ短い」「必要最低限の補償金額」で「支払い金額の割安」な契約に止めるようにしましょう。

 

 

最後に、著者のFIREへの考え方のポイントをまとめましたのでご確認下さい。

 

自由になるのに100万ドルは必要ない
・情熱を傾けられる副業を立ち上げれば、より少ない金額でリタイアできます。(パートタイムで働き続けても同じ効果が見込めます。)

・物価の安い国でリタイア後の生活を送れば、必要な貯蓄額を大きく減らすことができます。

・あなたがリタイヤできるタイミングを決める唯一最大の要因は貯蓄率。年収ではない。

 

 

蒼(あおい)がFIREを目指すきっかけの一つとなった、FIRE最強の早期リタイア術は、いかがだったでしょうか。

全く仕事がしたくないわけではなく、今の会社でのフルタイム勤務に自由を奪われていることから解放されたいと考えていた中、FIREの考え方を知り、「求めていたのはまさにこれだ!」と衝撃を受けました。

このブログを通じて情報発信を続けながら、ポートフォリオの強化と副業の模索を並行して進めていきたいと思います!

最後までお読み頂きありがとうございました!

 


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FIRE最強の早期リタイア術【前編】FIRE達成に向けた「著者の特徴」と「節約の秘訣」

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