FIRE HACKへようこそ!今回は、「世界の富裕層が実践する分散投資」についてご紹介します。
今回の参考書籍は、こちらです。
著者:高橋ダン氏
著者、高橋ダン氏は、21歳でニューヨーク ウォール街で投資銀行の取引に従事。
その後、26歳でヘッジファンド会社を設立。
現在は、その投資経験を日本語・英語で発信する人気YouTuberです。
この書籍は、投資の初心者から中級者向けに、非常にわかりやすく「長期」「積み立て」「分散」の投資手法をまとめている良書です!
未読の方は、是非チェックしてみてください!
今回はこの書籍から、特に参考になった「分散」の投資先についてまとめました。
この記事では、投資の「利回りを大きく向上」と「最大下落幅を改善」する手法をご紹介しています。
あなたならどこに分散投資しますか!?
こんな方へおススメの内容です。
- 「数年投資してきたが、今後の方向性(資産の分散先)を検討中」
- 「インデックス投資だけで本当に良いのか疑問」
- 「ある程度資産が積みあがってきたが、1つの商品だけでは少し心配」
こういった悩みに必ずご参考になります。
是非最後まで、お付き合いお付き合いください!
ワープできる目次
投資資金を長期と短期に分ける
まずは、長期と短期に投資先を分けます。
比率は下記のとおりです。
長期投資(7~9割):短期投資(1~3割)
短期投資の比率は、ご自身の投資の経験値によって高め(最大で3割)に設定しましょう。
初心者の方は、基本的に「長期」の視点を重視して考えましょう。
いづれも短期投資は、危機が起こったときに、短期投資で長期投資の損失をカバーする視点で行いましょう。
今回は「長期投資」の内訳にフォーカスしてお話します。
長期投資の内訳
長期投資の内訳は次のとおりです。
- 株式、社債、不動産(先進国・途上国・ドル建て・円建て・他通貨建て) 4~6割
- 国債(日・英・欧)・現金 1~3割
- コモディティ(金・銀・プラチナ・ビットコイン・その他)2~4割
これらに分散すると、下記の効果がうまれます。
⇒経済が成長しているときに、「株式・社債・不動産」の資産が増えます。
⇒危機の際に「国債」によって元本が守られます。
⇒危機の際に「コモディティ」の価値があがることもあります。
「株・債券は分かるけど、コモディティにも手を出すの!?」と思いませんか?
ですが、これもすべてETFを活用することで、意外と簡単に実践できます。
まずは、4~6割を占め、主軸となる「株式」について詳しく見ていきます。
株式は「国と通過を多様化」して保有する
まずは、株式です。
著者の「おすすめETF」を見ていきます。
すべてETFですが、見事に「国」と「通貨」が分散されているのがおわかり頂けますでしょうか。
これまで様々な書籍で、長期投資は「米国株インデックス」を中心に、おすすめされてきました。
高橋ダン氏は、「米国株」に加え、「途上国」「日本株」「香港株」「ユーロ株」のインデックスファンドに「国」と「通貨」を多様化し、リスクを分散させています。
こうすることで、保有資産の変動を抑え、トータルの利回り向上ができるのです。
(この点については、後述します。)
社債はハイイールド債券EFTを活用
次は、「社債」です。
おすすめETF【社債】は一つだけの紹介されていました。
現時点で、純資産総額が大きく、コストが安いのが上記のETFです。
あくまで、株式の補足の位置づけとして保有を検討する程度で大丈夫です。
国債は3つのETFで期間を多様化
次は、1~3割を占める「国債」です。
おすすめETF【国債】は次のとおり。
全て米国債ですね。
これは比較的「高利回り」を維持していることに加え、「安全性が高い」ことから選ばれています。
「短期」「中期」「長期」の米国債で期間を多様化していますね。
貴金属、原油、天然ガス、農業商品のおすすめETF
「貴金属・コモディティ」からまず「金」からですが、3つのETFが紹介されています。
すべて米ドル建てです。
おすすめETF【金】
安全資産と呼ばれることの多い「金」ですが、こちらもETFで保有すれば、自宅に厳重な金庫を持たずとも「金」を買うことができます。
おすすめETF【その他コモディティ】
その他のコモディティですが、「ここまで分散させるのか」と思わされるラインナップです。
全て米ドル建てではありますが、「銀・プラチナ・パラジウム・ベースメタル・原油・天然ガス・農業商品」と、幅広く分散されています。
これだけ分散させても「全てETF」です。
簡単に買えて、管理もむずかしくないので、少しずつ組み入れを検討するのはいかがでしょうか。
リターンが上がる「ローテーション」とは?
今回の記事の最重要ポイントです!
著者は、前月にパフォーマンスが高かったETFを毎月買い、増やしていくポートフォリオの調整方法「ローテーション戦略」を実践しています。
これは、下落幅を改善し、利回りを向上するといいます。
どういうことか、次の表で確認してみましょう。
お馴染みの「S&P500」だけでも、年平均利回り8.45%と悪くはないですよね。
ただし、2008年のリーマンショック時に、最大55.44%の下落を記録しています。
このような危機の際のリスクを軽減するために、著者は「債券やコモディティにまで分散」を推奨しているのです。
これによると、4の「シャープレシオが優れている3種類のETF(SPY,EFA,GLD)+長期米国債ETF(TLT)」にローテーションで資金を積み上げた場合、最大下落幅が24.44%にまで圧縮され、利回りが20.94%に向上しています。
「ローテーション戦略」によって確かに「変動率」を改善し、年平均利回りを大きく向上していることが確認できます。
これによって「シャープレシオ」も大きく向上しています。
リターンが高いだけでなく、「シャープレシオ」が高い投資は、変動幅が小さく「効率良くリターンが得られている」といえます。
利回り20%超なんて、都市伝説だと思っていました。
しかし、ETFだけでも「ローテーション戦略」の仕組みを作ってしまえば可能なんですね。
一気に視野が広がった気がしました。
一つづつ更に深掘りして、ポートフォリオに組み入れていこうと思います。
まとめ
- まず、長期投資(7~9割):短期投資(1~3割)の比率に分ける
- 長期投資は、株式・社債・不動産 4~6割、国債・現金 1~3割、コモディティ 2~4割
- 「国と通過を多様化」して保有する
- 「ローテーション戦略」とは、前月パフォーマンスの高かったETFを毎月買い増すこと
- 世界の富裕層の投資ポートフォリオは、ETFのみで構築できる
ここまで、高橋ダン氏の『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』から、世界の富裕層が実践する投資ポートフォリオについて確認してきました。
このブログでは、これまで投資初心者の方へ「米国株式インデックスの積み立て投資」を推奨してきました。
今後の自分を含め、更に1歩進み、分散投資で「より確実に資産構築」を進めるヒントとして、少しでもご参考になれば幸いです。
書籍には「短期投資」についても記載されています。
管理者の蒼(あおい)も勉強中なので、気になる方は書籍で詳細をご確認下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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