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今回は、つみたて投資の代表的な手法となる「ドルコスト平均法」を確認していきます。
ワープできる目次
ドルコスト平均法とは?
Weblio辞書 外国為替用語集には、こう書かれていました。
ドルコスト平均法(Dollar-cost averaging)
毎月一定額ずつ同一銘柄に投資する方法。価格が高い時には購入数量が少なくなり、価格が安い時には購入数量が多くなるので、投資家は購入平均コストを下げることができる。
なんとなく、タイミングを分散してリスクが抑えられるのかな?と分かりますが、実際はどうなの!?と思った方、これから検証していきますので読んでみて下さい!
実際の株価変動を確認
実際の日経平均を使って検証していきますので、まずは、「日経平均チャート」を見ていきます。
ここでは一旦、「めっちゃ暴落して、やっと戻してきたな!ぐらいのイメージだけで大丈夫です」
■カブサポ 期間指定日経平均チャート
https://kabusapo.com/chart_kikan/?co=998407&f_time=20-1-1&t_time=20-10-01
期間:2020年1月~10月
今回の検証ポイントは、「2020年10月月初時点では、株価がコロナショックによる暴落前、2020年1月の数値まで戻っていない」ことです。
1月 23,205円⇒10月 23,185円(-20円)
株価が戻っていないんだから、投資失敗?とも思えますが、ドルコスト平均法で投資していた場合それは間違いです。
まず、普通に1月に買って、10月までそのままもっていた場合は、20円の評価が下がっているので若干ではありますが、損失がある状態ですね。
この場合、暴落の恐怖に堪えて、売らずに持ち続けたところ、ようやく元の水準に戻ってきた。。(冷汗)という状態です。
では、同じ期間にドルコスト平均法で、暴落しても毎月同じ金額をつみたてていた場合、どうなったでしょうか?
実際の株価を基に、表にしてみましたので見ていきましょう!
ドルコスト平均法の検証
期間は、2020年1月~10月。毎月3万円を日経平均につみたてたシミュレーションです。
※わかりやすくするため、この試算には「手数料」を含めていません。
再度確認ですが、この表の日経平均の株価は1月がもっとも高く、以降(赤い数値)1月の数値を超えていません。
暴落して、1月の水準付近までようやく戻ってきた段階です。
次に「口数」ですが、株価の高い1月が最も「口数」が少ないですね。そして、暴落の底値であった4月にもっとも多く、次に5月が多く買えています。おなじ金額でも買える口数に約4,000口も差が出ることが確認できます。
※「毎月何口買っているのか」は、毎月の積立額÷基準価格で計算できます。
そして、合計の確認です。10ヶ月間、毎月3万円で合計30万円を投資しました。
結果として、暴落時に「安く」「大量に」買うことができたため、「平均購入単価」を7.1%下げることに成功しています。
これはそのまま利益につながりますので、+7.1% +21,162円の利益を生み出したことになります。
株価が完全に元の状態に戻る前でも、利益を生み出せるイメージが出来ましたでしょうか?
実際にはこの後(2020年11月時点)、日経平均株価は更に上昇していますので利益は更に大きくなっています。ここまでで、株価変動でも適用する、投資手法の一つであると言えますね。
ただし、暴落しても利益生むなんて万能じゃん!と思った方、注意点もありますので確認していきましょう!
ドルコスト平均法の注意点
1. 基本的に「長期間」を想定して運用する方法
2. 暴落している最中は、「売らずに買い続け、耐えしのぶ」ことが必要
とにかくこの2点が重要になります。
先程のシミュレーションでは、完全に元の株価には戻っていませんが「同じ水準まで戻るまで買い続けた」からこそ、利益を生み出したのです。
間違っても、株価暴落でパニックになり、これ以上損失を出したくない!と損失を確定する売りを選択をしないことです。逆に、下がっても戻れば大丈夫、今は「安く・大量に」買えるタイミングだから辛抱しよう!と考えることができれば「ドルコスト平均法」で利益を生むことが可能となります。
一時的な株価の変動に一喜一憂しない冷静さと、強い忍耐力が必要です。
また一点補足ですが、もしも上がり続ける相場(商品)があった場合は、すこしでも「早く・一括」で買った方が「安く・大量に買える」ので大きく利益を生みます。そんな商品があったら教えて下さい!… いや、価値が上り続ける商品なんて、そんなオイシイ話はまず詐欺を疑いましょうw
ここまでお読み頂きありがとうございました!
ドルコスト平均法について、イメージが持てましたでしょうか。
つみたてNISAをはじめ、ある程度リスクを軽減できる長期投資の代表的な手法になりますので、この記事でイメージが出来た方がいらっしゃれば嬉しいです。
「ドルコスト平均法」は暴落時、コロナショックでも利益を出せた手法の一つとして覚えておいてください。
でも、いきなりリスク許容度上がり過ぎ?w
まとめ
・「ドルコスト平均法」は暴落相場でも一定の利益を生む可能性が高い
・必ず長期間の運用を想定して使うべき方法である